名塩和紙で照明を作ろう:訪問編

いお/さち

和紙で照明をつくろう。

今回はいおさちが、和紙作りの現場を訪ねます。

谷徳製紙所のこと

訪ねたのは「谷徳製紙所」さん。

兵庫県西宮市にある和紙工房です。迎えてくれたのは、3代目・雅信さん。

高校生のときは、人生の選択肢に和紙職人はなかったそうです。2代目・武信さんが人間国宝に認定された2002年。この仕事を継ぎました。

西宮名塩駅を降りて、徒歩17分。工房に到着すると、早々に見学がはじまりました。

名塩和紙の特徴は、この地で採れる泥を混ぜる点にあります。

白(東久保土)、黄(尼子土)、青(カブタ土)、茶(蛇豆土)。そして白と黄を混ぜた白茶。4色の泥から、5色の紙をつくります。

実はこちら、50年以上前に初代・徳太郎さんが漉いたものなんです。ところが全く変色が見られません。

さらに遡ること200年。江戸時代に刷られたお札もありました。

こちらもきれいです。

そう。泥を混ぜることで、名塩和紙は「色」のみならず、防虫、耐熱、変色の少なさといった「高い保存性」を実現しています。

和紙を選ぼう

ここで、谷野さんに本題の提案です。

「雁皮紙を用いて、照明をつくりたいんです」

ところが谷野さんの反応は。

谷野さん

雁皮紙は遮光性が高いんですよ。

たしかに。かなり光を遮ります。

さち

でも、光に透けた模様がとてもきれい。

この模様を活かした照明づくりができないか?

ここからはスタッフの酒田真弓さんにも加わってもらい、紙を選びます。

酒田さんは美大の出身。日本画を専攻したものの、「和紙そのものの美しさ」に惹かれました。

酒田さん

和紙を気軽に楽しんでほしいんです。

酒田さんの一言に背中を押されて、和紙を選ぶ2人。

さちが選んだのは、“チリ”を多く残した雁皮紙。

決め手は、手触りでした。

和紙作りの現場

最後に、和紙作りの現場を見せていただきました。

こちらが原料となる雁皮(ガンピ)。

天然の雁皮を、山水で処理して、和紙を作ります。

和紙漉き体験もできますよ

最後に2人からの感想を紹介します。

さち

谷野さん、酒田さん、どうもありがとうございます。

さあ、照明づくりは後編へ。

(つづく)

special thanks:VADE MECVM.(ヴェイディ ミーカン.)